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両建てとは買いと売りを両方立てること。言葉で説明したら10文字程度で収まるほど分かりやすい投資用語だがその意味は中々奥深い。サヤ取り・・・以外に簡単です。
通常の投資方法で両建てなんかしたら、儲かりも損もしません、あたりまえです。例えば明日の寄り付きでトヨタ自動車の株を100株を買い、同時に100株を空売りしたとします。このままでは儲けも無ければ損もしません(逆日歩がかかるのでマイナスになります)。なぜなら買った株の値動きも空売りした株の値動きも全く同じだからです、当然です。こういった関係を統計学では完全な相関関係といいます。
では全く同じではなくほぼに同じ(相関)だったらどうでしょう。ほぼ同じであるということは、たまには買った株と売った株の値段がかい離するということを意味します。ここまで言えば分かると思いますが、たまに値段のかい離が見受けられた時のみを狙って、売り買いの両建てをしたらどうでしょう。いずれは乖離が解消される確率がかなり高いので、乖離が解消された時に両建てを手仕舞いすれば利益が生みだされると思いませんか?
あたりまえのことですが、同じ株をどう売り買いしても「ぼほ相関関係」は絶対に生じません。なぜなら完全に相関関係だからです。では「ほぼ相関関係」を作りたい場合はどうすればいいのでしょうか?答えは簡単です。異なった銘柄の株を両建てにすればいいのです。片一方は買って、片一方は売る、これで両建ての完成です。しかし両建ては立派に完成しても利益が出ないと話になりません。なんでも売り買いすればいいのかというと、そうではないのはここまでの話の流れからは分かると思います。
そこで「ほぼ相関関係」の株を探します。探せとっても東証一部上場企業だけでも1400近くあります。その組み合わせを考えるのですから約10万通りです。無鉄砲に組み合わせを検証しても時間がかかるだけなので、同業種から探がしあてるのが一番早いです。また日経225採用銘柄は同じような値動きをする銘柄が多いのでそこから探すのもいいかもしれません。
探したとしてほぼ相関関係かどうか確かめるには、エクセル関数のCORREL関数を使います。まず、株価のデータを2つ選び、例えば200本分のデータをそれぞれ選択し、最後に最終列までオートフィルをすれば完成です。これで過去200日間の相関関係の推移わかるようになりまます。算出された数値の見方ですが、2つの株価が全く同じ動きをする時は1を取ります。無相関の場合(つまり関係のない場合)は0を取り、すべてが逆の場合(つまり片方の株価があがっら、もう片方の株価は下がる)は逆相関と呼び-1を取ります。「ほぼ相関関係」とは0.9以上をを指します。0.9以上の相関関係にある株価のペアを探してください。また逆相関については別の機会に説明します。メニューバー「指標」→「その他の指標」→「サヤ取り」を選択してください。一連の作業をエクセル化したものです。

もう少しグラフを観察します。今度はそれぞれの株価のボランタリティを見てみます。上表の赤線は中部電力でボランタリティは2414円になります。また、グリーン線は関西電力でボランタリティは1146円。ボランタリオティが低い方がリスクが低いといえるのでサヤ取りの485円の方がよりリスクが低い取引方法、より安全な取引といえます。ただし、ここで気をつけたいのはリスクが低い分儲けも少なくなるということです。まだまだ色々と発見できることがあるかと思います、後はご自身で確かめてください。
両建てとサヤ取り、通常両者は同義語としては説明されませんが、同じようなものと理解した方が今後投資用語を理解する上には都合がいいかと思います。「サヤ取り」といえば先物取引の限月間スプレッドがよく知られています。しかし、現物株でも微妙な相関関係を持つ2つの株式を「両建て」すれば「サヤ取り」が可能になるわけです。FX取引では通貨間の相関関係が早くから注目されており、この「サヤ取り」が盛んに行われています。
文章が長々としてきましたので、今回はこのあたりで。今後もさらに「さや取り」に関係したトピックスを扱いたいと思います。

投稿者 システムトレーダー壱式 : 2008年06月11日 02:37
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